タイトーの歩み
1953年~2023年
8月
東京都港区に太東貿易株式会社設立
ロシア系ユダヤ人のミハイル・コーガンが創業。
東京都港区栄町十三番地に設立され、資本金は三百万円。
輸入雑貨類の販売、国内初のウオッカの醸造・販売、小型自動販売機(ピーナッツベンダー)の製造、販売業務を開始。
戦後の洋酒ブームに着眼したコーガンは、まだ日本にほとんど出回っていない故国ロシアの酒を商売の核に据えた。
名古屋の醸造所に委託し、設備投資は太東貿易が行い、技術者もロシア人を招いた。
食用アルコールをベースに、白樺の炭素を利用して醸造したウォッカ『トロイカ』は品質が高く、帝国ホテルのバーにも並べられた。
ジュークボックスの賃貸業務を開始。
当時ミハイル・コーガンは「これからは形の無いものを売る時代」として、ウォッカの販売で得た繋がりを活かし、バーなどに「ジュークボックス」をレンタル設置。
これがその後のゲーム機の取り扱いに繋がっていく。
純国産ジュークボックス1号機を開発。
『ジュークJ40』完成。
しかし故障が多く、コスト的にも採算が合わず、以降ジュークボックスの直接製造は断念。
アミューズメント機器の販売、賃貸業務を開始。
当時は進駐軍が持ち込んだフリッパーが人気を博し、根強い人気を有したことからゲームコーナーで欠かせない存在になっていた。
7月
太東貿易直営第一号となる大型アミューズメントスペースを、近鉄上六駅前(大阪府)にオープン。
ガンゲームやフリッパーなど四十台を設置。ガンゲームやフリッパーなど当時珍しかったため、設置するとたちまち人だかりができた。
写真は1963年、名古屋『中日シネラマ会館』のアミューズメントスペースの様子。
米シーバーグ社ジュークボックスの国内販売代理権を獲得。
このころ、同じくジュークボックスを取り扱っていた同業他社との仁義なき戦いが、全国各地で繰り広げられた。
パシフィック工業株式会社を設立。
綱島に自社ブランド製品の企画・開発・製造を目的とした子会社を設立。
工場はトタン屋根で、冷暖房などはなかったため夏は外よりも中が暑いといったありさまで、たまらず屋根に水を撒いて凌ぎ、冬も寒く手袋をして機械作業をしなければならなかった。
日本で初めて、オリンピアゲーム(パチスロ)の取り扱いを開始。
同年開催された東京オリンピックにちなんで名づけられた、今で言うパチスロ。
太東貿易が苦労して風俗営業法七号の許可を取り、中日シネラマ会館の太東貿易直営のアミューズメントスペースに展開したのが最初。
国産初のクレーンゲーム機「クラウン602」を開発。
上からのぞき込み、爪を持ったクレーンで景品を持ち上げる仕組みで、今とは違う形状だったお菓子の他、当時はタバコも景品になっていた。
当時非常に人気で、大きなクレーンゲーム専門店も存在した。
3月
万博でタイトーのゲーム機が活躍
コインゲームコーナーには200~250台のゲーム機が並び、うち30台をタイトーが設置。かなりの売上だった。
6月
通商産業省より輸出貢献企業として表彰される。
昭和45年度輸出貢献企業として通産大臣の認定を受け、日比谷公会堂で表彰式。
6月
社内報『たいとうグループ』創刊
ここからタイトーの社内報は50年以上途切れず、現在もWEB社内報として続いている。
そのおかげでこの年表も作れています。偉大なる先輩方に、感謝。
7月
『ロサゲームランド』に10店舗目となる直営オリンピアコーナー開設
7月1日、直営店舗である『ロサゲームランド』内に30台設置。
ちなみに『ロサゲームランド』は『タイトーステーション 池袋ロサ店』に名前を変え、タイトーで一番歴史のある店として現在も営業中。
7月
アミューズメント施設の強化を目的として、日本自動販売機株式会社を買収。
同社は、屋外のアミューズメント運営や子供用乗り物、ゲームマシンなどに実績があった。
8月
社名をタイトーに変更。コーポレートカラーはグリーン。
創立19周年に社名変更。
社員は700名を越え、営業所50か所以上、傘下に関連企業も。翌年タイトーアメリカコーポレーションを設立。
9月
日本初の自動アーチェリーセンター オープン
多くのメディアに取り上げられ、ポストボウリングとして期待された。
7月
新社屋竣工。永田町タイトービル。
東京都千代田区平河町に、タイトー本社ビルが完成した。
ショールームが設置されており、祝賀パーティーも開催。当時はレコード室や、電話交換室もあった。
2007年までタイトーの事業を支え続ける。
7月
日本初の業務用テレビゲーム「エレポン」を発表。
エレメカからテレビゲームへの転換期の始まり。ゲーム料金は基本2プレイ100円。
輸入してきたPONGの基板を使い、タイトルを変えて登場させた。同時期に他社からも似たタイトルで同様のゲームが登場している。
当時かなりヒットし、キャッシュボックスが100円玉でいっぱいになるとエラーを起こしていた。
この現象は「スペースインベーダー」が流行したときにも起こった現象で、その元祖となる。
秋頃
パシフィック工業 新社屋落成
後の『中央研究所』。2000年まで使われており、ここで様々な名作ゲームが作り出された。
現在その姿はないが、Googleストリートビューで過去にさかのぼると現存した建屋の様子が見られる。
4月
サンシャイン60に『VIDEO=IN=60』オープン
当時日本で一番高いビルだった『サンシャイン60』の最上階の展望フロアにオープンしたゲームコーナー。ゲーム機30台を設置。
6月
6月16日に新製品発表展示会開催。スペースインベーダー初登場。
スペースウォーズ、トランポリン、ブルーシャークなども出展。
6月16日は『スペースインベーダーの日』として、2018年(平成30年)に発売40年となることを記念して、日本記念日協会に登録。
業界関係者からは『ブルーシャーク』が高く評価され、『スペースインベーダー』については「難しすぎ」「空想的だ」と難色を示されていた。
しかし市場に出た結果はご存じの通り。そして当時すでにあったテーブル筐体にスペースインベーダーを入れて販売したところ、ゲームコーナーだけでなく喫茶店にもおかれるようになり、最終的にはテーブル筐体の方が主流となる。
10月
第16回アミューズメントマシンショー開催。
スペースインベーダーが絶大な人気を誇る。
それまで白黒だったが、ここで『T・TスペースインベーダーCL』というカラー版が登場。
既にゲームコーナーで人気を集めていたスペースインベーダーが、ショーでも絶大な人気を誇っていた。
タイトーの営業が行ったお客様アンケ―トでも、大きく票を集めていた。
10月
スペースインベーダーが社会現象に。
実は前年である1978年の9月頃からブームに火が付き、10月には受注が膨れ上がっていた。
そして1979年に入り人気が一気に爆発。社会現象となる。
新聞テレビなどからその様子は多く取り上げられ、そのブームの様子は当時の人の記憶に深く残る。
ゲーム業界に対して与えた影響も非常に大きく、語るべき逸話は非常に多い。
こと、侵害品を巡る裁判にてプログラムに対する著作物とみなされる判決が出て、日本におけるソフトウェア保護の流れに大きく貢献した。
2月
クイックス全国大会
1月15日から2月15日にかけて開催。筑波大学近くの『SKSゲームプラザ』にて、1,831,504点を獲得した医学部の学生さんが優勝。
2月14日の20時から翌日2月15日の23時までなんと27時間に及ぶ戦いで、最後は画面がフリーズ。
プレイヤーより先に機械の方がギブアップしてしまうという完全勝利。
将来は精神科医になりたいと語っていたそうですが、今どうされているんでしょうか。
12月
キスカラーラボシステム発表
12月8日付の新聞での発表以来、業界各社から大注目。翌年3月の'84ジャパンショップに出展し話題に。
新規事業の一環として取り扱いを開始。
現像のシステムは国内メーカーからも出ていたが3000万~4000万円と非常に高価で、メーカーも外部への販売をあまり認めなかった。そんななかある展示会にフランスの会社『キスカラー』のラボシステムが出展されており、しかも1000万円程度と非常に安価だった。タイトーはこれに目を付け、国内での展開を開始。町のカメラ屋さんへの販売のほか、直営ゲーム施設の一角を使い写真現像の業務をスタート。
ただし、ゲーム関連の営業業務の片手間であったことや、導入店へのサポートが覚束なかったこと、また国内メーカーが近い価格のラボシステムを展開し始めたことから、事業としては一時的なもので、20店舗ほどの展開で終わる。
11月
タイトーロボットフェスティバル、順次開催
忠実屋上尾店を皮切りにホテルやデパートで開催。ロボットを操作して遊ぶ。
タイトーのロボット第1号は『タイセラ1』。京セラとタイトーの技術提携第1号。以降『ゆめ丸』や『アンサンブルロボ』を代表に、様々なロボットが製作される。
なお『ゆめ丸』はおしゃべりをするのが特徴だが、AIなどで実際しゃべっているのではなく、バックヤードで社員やスタッフがカメラを見ながらマイクに向け話しかけていた。ちょっとたどたどしくしゃべるのが、ロボットっぽくするコツ。
他にも30個のワイングラスを使った『クラスハープ』や、風船を作るものなど、様々なロボットが造られた。
2月
風営適正化法(風営法)施行。ゲームセンターが8号営業指定。
正式名称は『風俗営業等の規制及び業務の適正化などに関する法律』。業界全体に大きな影響を及ぼす。
※現在は5号営業指定。
当時24時間営業の店も多く、特に『営業時間の制限』『年少者の立ち入り時間規制』『出店場所規制」において大きな影響があった。当時の営業担当も0時の閉店を確認するため担当店舗を巡回し、閉店を徹底していた。
4月
業務用オーディオビジュアル機器(映像カラオケ)の取り扱い開始
取り扱っていたのはVHDの映像カラオケ機で、テレビコマーシャルを打つなど、精力的に展開していた。
当時カラオケボックスもようやく出始めといった頃で、取引先は旅館や喫茶店、バーやスナックなど。翌年には設置台数が7千を超える。
8月
海外の展示会でアンサンブルドロボットやゆめ丸を展示
米国、シンガポール、中国で展示。
この頃ロボット事業に力を入れ、様々なアミューズメント系ロボットを展開していた。
『アンサンブルロボ』の一体『ギターロボット』についてはタイトーで保管、メンテナンスされており、現在でも曲を演奏できる。
製造となると3体セットで数千万円という価格で、レンタルでは1日80万円ほどだった。
9月
海老名ビル竣工
後の海老名開発センターの横にあったビル。1,2階が事務所となり、2階の一部から4階までが独身寮。
後年海老名開発センターができてからはゲームの仕様書などの資料や、様々な部材を置く物置として活躍していた。
当時の海老名は田んぼしかなく、当時釧路から上京してきた新入社員が「釧路と一緒だ」と呟いたとか。
2022年現在は大型ショッピングセンターができており、非常に賑わっている。
タイトーステーション 海老名ビナウォーク店をよろしくお願いします!
3月
京セラ株式会社の資本参加により京セラグループの一員となる。
京セラ株式会社が筆頭株主となり、関連会社となる。
同年、体質強化のため、子会社パシフィック工業株式会社と日本自動販売機株式会社をタイトーに吸収合併。
10月
第24回AMショー開催 ダライアス出展
初代『ダライアス』は1986年10月7日・8日に開催されたこのショーで初めてお披露目されたことから10月7日を「『ダライアス』御披露目の日」としている。
翌年1987年2月からゲームセンターで稼働を開始。
このころのゲーム基板はゲームごとに専用の基板を作っており、カスタムチップを製造する場合、数億円かかっていた。
こういった負担を解消も目的の一つとしてF2システムやType Xなどの汎用基板を開発するようになる。
12月
ピッチャーロボット『直球君』商品化
ピッチングマシンだが野球選手の姿をしており、投球動作を再現。投げるタイミングが分かるので、打ちやすいと好評。
標準タイプの『直球君』のほか投球スピードのバリエーションで『特球君』『ミスター・ルース』『ミスター・リッキー』と系4種類あった。
ピッチャーの姿を模しただけあって、海老名での動作チェック中に腕がもげて壁に突き刺さるなどのトラブルはあったものの、商品化され長らく愛された。テレビや新聞などの取材も多かった模様。
ただメンテは割と危険と隣り合わせで、150kmの剛速球を投げるだけあり、腕の振りは危険そのもの。大きな事故はなかったようだが、停止中の直球君の降りてきた腕に頭をぶつけた社員がおり、以降ヘルメットと安全靴が配られることに。2000年を過ぎても稼働していたようだが、2022年現在、稼働は絶望的。
6月
ZUNTATA発足。活動開始。
6月25日に発売されたアルバム『TAITO GAME MUSIC VOL.2 ダライアス』(アルファレコード)にてZUNTATAの名が世に出る。
1987年1月25日、タイトーのゲームサウンドを初めて収録したアルバム『TAITO GAME MUSIC』がアルファレコードよりリリース。続いて同年6月25日に『TAITO GAME MUSIC VOL.2 ダライアス』がリリースされ、ZUNTATAの名が初めて世に出された。
サウンドチーム自体の結成は1983年で、ゲーム会社のサウンドチームとしてとして業界最古参。以降様々なゲームサウンドを手掛けるとともにCDなどを発売。現在はストリーミングサービスでも楽曲を配信中。
4月
創立35周年を機にCIを実施
CI目標は『「遊び心」をリードするタイトーは、生活に楽しさとうるおいをもたらすアミューズメントを通じて、コミュニケーションの輪を広げ、時代の文化創造に貢献します。』とし、ロゴやユニフォームなども変更。
4月
ビリヤード場、ここまで約1年で60か所開設
タイトーP&Pビリヤードクラブ(直営店)。ビリヤード全国大会へも協賛。
3月にはアマチュア全国大会に協賛し、5000名が参加。優勝者には5月に米国で開催された世界大会への出場権が与えられた。
6月
究極ハリキリスタジアム好調
タイトーによるファミコン向け野球ゲーム。池袋の家電量販店には200人の列ができるなど、ヒット作に。
8月
35周年式典開催
全国から社員約1,600名を集めた、タイトー始まって以来の一大イベント。会場は当時あった赤坂プリンスホテル。ゲストとしてビートたけしさんをお呼びしスピーチも。
当時、新しい社是『敬天愛人』や、経営理念を『創造の追及』『未来への挑戦』『社会への貢献』と位置づけ、京セラフィロソフィーの導入を図った。
4月
消費税3%施行
100円1プレイを基本とするゲームセンターは価格変更が難しく、今も昔も消費税対策にはかなり頭を悩ませることに。
4月
自社イメージキャラクターにタレント(当時)の『ゆうゆ(岩井由紀子)』さんを採用
タイトー本社も訪問し従業員大興奮。
テレビCM(企業広告)やゲーム『ゆうゆのクイズでGO!GO!』(1990年/アーケード)など、幅広く活躍。
12月
ダライアス2が '89年度ゲーメスト大賞3位およびベストグラフィック賞1位を獲得。
大賞はテトリス。ちなみに第1回となる'87では『ダライアス』がゲーメスト大賞とベストエンディング賞1位を、'88では『ニンジャウォーリアーズ』がベストVGM賞で1位を獲得しました。
カラオケルーム直営店第1号を盛岡にオープン。
盛岡駅近く、直営のビリヤード場『P&P店』を改装しオープン。
営業本部を発足させて専業化を図り、ブームにより各地でカラオケ店がどんどんできている中、当時シェアが業界二位となる。
この下地が、X2000の登場につながる。
3月
第2回タイトーファン感謝DAY開催
幕張メッセで開催し、3000人が来場。新作ソフトコーナーやアーケードゲームコーナー、巨大迷路など様々なブースを出展。
ZUNTATAの妹分である『ズンチャチャ』のライブや大規模クイズイベントなども開催された。
8月
『ゲームミュージックフェスティバル'90』開催
世界初の本格的ゲーム音楽ライブイベントが開催され、タイトーのサウンドチーム『ZUNTATA』も出演。
日本青年館ホールで、タイトーのZUNTATAと、セガ・エンタープライゼス(現:セガ)の『S.S.T.BAND』によるジョイントコンサート。観客約1,400名が来場。
10月
第28回AMショー D3BOSを初出展し大人気!
360度回転するアトラクション系のコックピット筐体。プロトタイプが出展された。
翌1991年7月6日、神戸駅前のゲームセンターへの導入を皮切りに全国のゲームセンターに導入され、案内役の係員が必要だったが好評を博した。
当時の体感ゲームブームの波に乗り登場。複雑な機構だけに、運営はもちろん設置やメンテナンスにも非常に苦労。筐体が高額だったことや係員が必要だったことやプレイ単価が高かったことなどもあり、結局100台程度しか作られなかった。
と言いつつ、1993年にはバージョンアップ版、スーパーD3BOSが登場する。
コックピット筐体系では1992年登場のIDYAなどもある。
2月
高田馬場に『はっとり名人の店』がオープン
ウィルトーク・タイトー高田馬場店の一角を利用し、ゲームショップをオープン。4月には札幌にも2店舗オープン
時は名人ブーム。業界各社、様々な名人を登場させた。
5月
タイトーイン ゲームワールドオープン
5月16日にオープン。現在の『タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店』。
営業面積約450坪で、当時都市型路面店として日本一の規模だった。6階にレトロゲームを並べた『ゲームミュージアム』を展開し、雑誌テレビなど取材が殺到。
2023年現在も新宿東南口のランドマークとして賑わっています。
9月
ISDN通信回線を利用した業務用カラオケシステムX2000 の製造、販売を開始。
9月2日に東京の赤坂プリンスホテル(現在は閉鎖)で、9月8日に大阪のホテルプラザ(現在は閉鎖)にて、『X-2000』の発表展示会を開催。
3年かけて研究開発を行い、技術としては業界の先を行っており、通信カラオケを初めて作ったのはタイトー。
というのは簡単だが、開発担当は大変な状況に置かれ、リリースギリギリまで開発が進められていた。バグチェックについては全国の営業所にX2000を設置するなどし、社員総出。
なお開発担当は、忙しすぎて社員旅行に行けなかったことを根に持っている。
2月
パワーゲームパーク『渋谷タイトーステーション』オープン。
2月20日オープン。後の『タイトーステーション 渋谷店』。
当時人気だったタイトーのVRマシン『ヴァーテクサー』を入口すぐに設置し、店内には謎のオブジェを多数配置。DJブースが設置されたほか、『TACO』というタイトー施設専用の放送局をつくり各店舗に情報配信していた。
8月
キャノンボールシティオープン
複合ミニテーマパーク。8月14日オープン。
アメリカ西海岸をイメージした施設で、アミューズメント施設、物販、飲食の施設とともに、ストリートバスケ、ローラーブレード、スケボーなどのスペースもあった。
のちに隣接して『デイトナパーク』もオープンし、テレビ番組のロケ地として親しまれる。
北米より取り寄せた車や信号機、サインボードなど60店を使い、アメリカの雰囲気を再現。
施設内に絶叫マシン(マンハッタンドリーム)を設置し大好評だったが、近隣より騒音について苦情が入り早々に停止。なおそのマシンはとあるアミューズメントパークに移設され、近年まで稼働していた模様。
9月
40周年式典開催
9月13日に新高輪プリンスホテル『飛天』で役員・社員2400人以上を招き開催。
式典の後にZUNTATAによるライブやカラオケ大会なども行われ、盛大に催された。
なおこの40周年に合わせて作られたのが、タイトーの歴史を綴った社史『遊びづくり四十年のあゆみ』。本誌はこの年表制作においても参考に。
8月
東京証券取引所市場第二部上場。
1986年に上場準備室が作られ、7年越し、3度目の挑戦によりついに上場。
初値は901万円となったが、当時の証券市場における初値として最高を記録した。
6月
新海老名工場竣工
6月16日に竣工式および祝賀会開催。
2014年までタイトーの開発・生産拠点として稼働し、タイトーの製品づくりを支えた。
高速インターが近く物流的にはよかったが、駅から離れていたため通う方としては不便で、送迎バス(後にスペースインベーダーのラッピングバスに)が運行された。
10月
家庭向け通信カラオケ『X-55』発売
日本初、家庭向け通信カラオケ。10月16日から配信開始。
同時にゲームも配信し、プレイごとに課金をとる今の従量課金システムをいち早く取り入れた。
安室奈美恵さんを広告キャラクターとして採用。
本体の販売価格としては6万4千円とかなり高価で、自宅で使うにはネットワーク費やサービス使用料がかかる。
このころネットワーク速度がどんどん上がっていっていた時代で、システムのアップデート対応などできればよかったという思いが、後年のNESiCAxLiveの開発につながる。
なお当時、それまでのタイトーでは考えられないほどの広告が投下され、テレビCMもかなり放送されていた。
12月
パズルボブルが '95ベストインカム大賞の特別賞を受賞
『パズルボブル』が月刊コインジャーナルにおける'95ベストインカム大賞の “特別賞” を受賞。
また同時に日本娯楽機械オペレーター協働組合による、業界の発展に貢献された機械として『パズルボブル2』が “優秀賞” を受賞。
『パズルボブル』の開発関係者3名がこの年の社長賞として表彰された。
なお同時に『X-55』の開発関係者6名も同時に社長賞表彰。
7月
北京市に北京泰信文化娯楽有限公司を設立。
アミューズメント施設運営および機器販売を目的とした合併子会社を7月に設立。
1994年9月からプロジェクトがスタートし2年がかり。中国国内でタイトーのアミューズメント施設を展開した。(現在は解散)
ちなみに社名における『泰』はタイトーの『タイ』を表している。
8月
タイトーのWEBサイト開設
タイトー公式サイト(ホームページ)が8月5日にオープン。株主向けのページは一応あったが、一般向けとして開かれたものとしてはタイトー初。
業務用、家庭用含めたアミューズメントの歴史が垣間見られる『タイトーゲームミュージアム』や、一部楽曲が視聴できるZUNTATAページ、各ゲームやカラオケ機の情報ページ、企業情報などを掲載した。
10月
タイトー自社音楽レーベル『ZUNTATA RECORDS』設立
自社でCDをリリースできるようになり、以降多くのアルバムをリリースしている。
『ZUNTATA RECORDS』として最初のアルバムは1996年10月11日リリースの『サイキックフォース』と『レイストーム』。
自社レーベル設立にあたって、販売ルートの確保には非常に苦労した。
当初は取り扱ってくれる店舗も少なく、買えなかったお客様への “お詫び” 広告まで出した。
12月
Mediabox(メディアボックス)発売
X-55の機能に加え、ブラウジング機能を追加。値段は少し手ごろに、39,800円。
PRには、引き続き安室奈美恵さんを起用。
X-55の更なる拡販を目指して大幅な再販価格見直しを行った。当時テレビの上に置くマルチメディア端末が主流になるだろうという市場予想があり、それまでの『カラオケ』を中心としたコンテンツ訴求から、『マルチメディア』の端末として再リリースを行った。
2月
サイキックジャンキーフェア開催
2月2日、池袋のサンシャインシティーにて『サイキックフォース』のイベントを開催。
ゲーム大会やZUNTATAのライブ、コスプレコンテストなど様々なイベントを行い、なんと2,500名が来場。
3月
電車でGO!
ロケーションテストで稼働率100%
空前の「○○でGO!」ブームを作り、特に鉄道関係では今でも「○○でGO!」という文言が見られ、『電車でGO!』をきっかけに鉄道関係の職に就いた方も多いとか。
なお当時社内的には背水の陣的なプロジェクトだった。
営業との社内会議で「こんなの売れるわけがない」と反対意見も多かったが、なんとかリリース。
そのため当初の生産台数も普通のアーケード機と比較し少なかったが、ファンの心を掴み、テレビで取り上げられるなど話題に。
毎月追加受注が入ってコンスタントに製造し続け、結果的にヒットといえる台数が販売された。
2月
新宿マジックタワータイトーステーション(新宿東口店)オープン
2月1日オープン。現在の『タイトーステーション 新宿東口店』。
1階にはクレープショップ、そして5階にはお化け屋敷を展開し、好評を博した。
5月
ZUNTATA-J.A.M.が歌う『電車でGO!』のCM曲『電車で電車でGO!GO!GO!』がベストCMソング賞を受賞。
1998年5月15日、PlayStation版『電車でGO!』が販売本数50万を突破したことからソニー・コンピュータエンタテインメント(現:株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント)より授与された。
翌1999年6月9日にはPlayStation版『電車でGO!』販売本数100万を突破したことから『メガヒットテーマソング賞』を、同時に『電車でGO!2』が50万本を突破したことからテーマ曲『LOVE特急こまち』が『グッドCMソング賞』を受賞した。
『電車でGO!』のテレビCMが、 CM総合研究所発表の『97年度テレビ 視聴者CM好感度白書』において、『好感度CM・躍進企業50傑』の14位となり、『好感度CM認定証』も授与されています。
8月
45周年記念式典
札幌(8/7)、仙台・広島(8/9)、東京(8/10)、海老名・大阪(8/11)、名古屋・福岡(8/24)の8会場で式典を開催。
永年勤続表彰やAA活動優秀グループの発表、フィロソフィ論文の発表、さらにはドキュメンタリー映画『ガイアシンフォニー第三番』の上映などが行われた。
8月
『電車でGO!フェスティバル'98 日本一運転手決定戦』開催
8月23日、JR新宿東口『新宿ステーションスクエア』と『スタジオアルタ7F』の特設会場にて初の全国大会を開催。
電車でGO!における0cm(ゼロピタ)にかける戦いは、ここから始まった。
11月
『第17回ゲーメスト杯争奪全日本サイキックフォース2012 チャンピオンシップ』開催
11月15日、全国予選を勝ち抜いた代表者による決勝大会を開催。参加者とギャラリー合わせ約1,000名が集まり大盛況!
12月
PlayStation版「電車でGO!」累計販売本数100万本達成
1997年12月18日に発売されたPlayStation版『電車でGO!』が大ヒットを記録し、1998年12月24日に販売本数累計100万を突破。
タイトーのゲームタイトルで唯一のミリオンセラーとなる。
3月
業務用アミューズメント機器生産システムとして初めて国際品質保証規格ISO9001認証を取得
1998年4月にキックオフ。ISO推進プロジェクトを結成し1年がかりで取得。難解なマニュアル作りなどかなりの苦労があった。
海老名開発センターでは、細かなごみ分別が行われていた。※現在は返上
6月
マンハッタンドッグ1号店 町田にオープン
2号店は新宿東口。
当時の名誉会長が、海外で食べたホットドックの美味さに感動し事業を行うことに。
商品開発の担当者は北米出張に行かされ、ホットドック以外食べるなと言われ、国中を食べ歩き。
ビーフ100%でこだわって作りかなり売れて担当はホクホク顔だったが、役員が想定していた売り上げに到達していなかったのか、担当の不満を残したままクローズ。結局2店舗オープンしたきりで終わった。
タイトーの飲食事業のひとつとして、マリオンクレープ(フランチャイズ)がタイトーステーションに隣接するかたちで各地で展開中。ぜひ食べにお越しください。
10月
株式会社京セラマルチメディアコーポレーションを吸収合併
1995年、X-55の運用を目的に新会社として作られた子会社。
この合併はネットワークサービスの強化を目的としており、実質、タイトーとしての携帯電話コンテンツ事業の開始となる。
着メロ事業は当時かなりの収益になっていたが、カラオケ音源制作などのノウハウを活かしている。 後年にはここからモバイルゲーム事業につながるなど、歴史を追うとタイトーの長年の事業の流れを感じることができる。
アミューズメント施設向け景品事業を開始。
以前からプライズ製品の製造販売は行っていたが、正式に事業化し部署が設立。
当初CTE事業部、後に『キャラクター・トイ』という部署名で長らく親しまれる。
現在は『マーチャンダイジング事業本部』として、キャラクターグッズなどをプライズはもちろん、くじ商品、物販など幅広く取り扱う。
プライズマーケットの急速な伸長を背景に、プライズアイテム専門の開発チームを社内ベンチャーとして組織した。
プリント機(集めてポンなど)のCVSキットの開発していた部署で、キャラクターライセンスの権利元とのつながりを活かして、ぬいぐるみ景品の企画製造をスタート。すぐに独立した事業部に。記念すべき最初の景品は『名探偵コナン』のぬいぐるみだったが、お客様にも権利元様にも好評だったそう。
7月
NECCAオープン
ネットカフェの走りとしてオープンし、話題に。
高性能PCでの各種ゲームをプレイする施設。秋葉原にあるタイトー直営店『Hey』のオープンとともに、同ビル4階で展開。
Heyについては、最初にレンタルで数台ゲーム機を置くところからはじまり、後に2階~4階をお借りできることになり、2階3階はゲームセンター、そして4階をNECCAとしてオープン。
当時韓国でPCバン(ネットカフェ)が流行っていたことから日本での展開を考え、メイド衣装の制服を取り入れた。当時秋葉原にもメイドカフェが1店舗しかなかった時代で、年間300件以上の取材があるなど大きく話題に。
ちなみに社内でも家庭用ゲームのイベント会場としても大いに活躍した。
12月
『ポストペットファンファクトリー』がオープン。
12月6日、タイトーステーション 渋谷スペイン坂(現在は閉店)で、『PostPet(ポストペット)』をモチーフにしたプライズシリーズ『ポストペットファンファクトリー(以下PPF)』の始動を記念したオープニングイベントを開催(写真1枚目)。全国各地の店舗で『ポストペットファンファクトリーコーナー』が展開された。
©PostPet
PPFには専用のプリントシール機やメダリーフ、ラッピングされたクレーンゲーム機などが用意され、9月のAMショーで初お披露目されて注目を集めていた(写真2枚目)。
12月のオープニングイベントでは多数のメディアが来場し大きく話題に。ファンも多数押し寄せた。
2003年12月には『渋谷ポップティーンステーション』でPPF2周年および『PostPet』の7周年を記念した期間限定ポップアップストア『ポストペットハウス』もオープンし賑わいを見せた(写真3枚目)。
3月
PlayStation 2用ソフト『ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国』発売
3月20日発売。プレイヤーが描いた3DCGの落書きが、ゲーム内キャラクターとして操作できる話題作。
以降様々なシリーズ作品が作られ、2021年にはスマートフォン向けゲーム『ラクガキ キングダム』(現在はサービス終了)になり、さらに子供向け施設『あそんで!そだてる!らくがキッズ』に繋がる。
第6回『文化庁メディア芸術祭』(2003年)にて、デジタルアート(インタラクティブ)部門の審査委員会推薦作品に選出される。
4月
カラオケ ブロードバンド対応新音源発表
次世代通信カラオケに向けた新たな音源技術についての発表会を開催。
ホテルニューオータニで森山良子さんをゲストに大々的に行い、国内外メディアに多数取り上げられる。
新たな音響解析技術によって音源の高音質化に加え、テンポを歌い手に合わせて自動調整する機能、採点機能の精度向上などが導入された。
4月
プライズゲーム機『とめばあちゃんの駄菓子屋』が話題に!
お祭りや駄菓子屋で見かける『紐くじ』をモチーフにしたプライズ機。
新しくも懐かしいビジュアルと、毒舌なおばあちゃんのキャラクター、一見して遊び方のわかるゲーム性が特徴。
4月11日発行の日本経済新聞に写真付きで取り上げられたことから、メディア取材が多数舞い込んだ。
出荷のための耐久試験を行っていたが、夜も稼働し続けさせ、一晩明けて見てみると首が取れて無くなってたことも……もちろんその点は改善し、製品として出荷された。
9月
大型メダルゲーム『ダイノキング』リリース。ヒット作に。
9月21日開催のアミューズメントマシンショー※に登場。筐体の中心で恐竜のロボットが動き回るメダルゲーム機。ヒット作となり、以降シリーズ製品が作られる。
※2023年現在は『ジャパンアミューズメントエキスポ』に名称を変え開催中。
メダルゲームがどんどん大型化していった時代で、販売価格が1台1千万円を超える中、中型機に挑戦しようということで作られたのがダイノキング。6ブースありつつも400万円ほどと当時としてはかなり手ごろな価格ということもありヒットした。
ゲーム性としてもシンプルでシニアの方でも遊びやすく、さらに非常に耐久性が高く壊れにくかったことで、非常に長く愛されることになる。
10月
『スペースインベーダー』が『ボーダフォンライブ』で人気トップに!
当時世界的規模で展開されていた携帯電話サービス『ボーダフォンライブ』(現在はYahoo!ケータイ)に、タイトーは『スペース インベーダー』『パズルボブル』『ダライアスゲート』『アルカノイド』『バブルボブル』の5タイトルを配信し、すべてがダウンロードランキングでトップ10入り。その中で『スペースインベーダー』がランキングのトップを飾った。
携帯電話向けコンテンツが盛り上がっていた時代。
タイトーは各社様々な携帯電話サービス向けにゲーム配信を行っていた。ゲームの他、着信メロディやコミュニティサイト、占いなど、様々なサービスを手掛けた。
12月
全事業所(9カ所)・全国直営ゲーム施設で環境マネジメントシステム国際環境規格ISO14001の認証を取得
「地域に密着した環境活動」を目標として、12月17日に全国のタイトー直営店275店舗で一斉取得。
全店舗ということもあり、前年6月にはプロジェクトキックオフ。5S活動、ゴミの分別、水道光熱費の削減はもちろん、店頭清掃なども実施。
※現在は返上。
2月
『「電車でGO! プロフェッショナル2」発売記念最強運転士決定戦』開催
2月9日、Necca秋葉原店にて『電車でGO! プロフェッショナル2』の発売を記念した『発売記念最強運転士決定戦』を開催。多くのファンが来場した。
125名がエントリーし、激戦も繰り広げられ大きな盛り上がりに。
白手袋や懐中時計の持参はもちろん、指差喚呼を当然とばかりに披露する猛者や9歳の運転士も登場し、会場を盛り上げた。
翌2004年3月7日には第2回が神奈川県川崎市にある『電車とバスの博物館』にて開催された。
3月
Lavca(ラブカ)発表
3月10日、新宿のハイアット リージェンシー 東京(当時センチュリーハイアット東京)にて発表展示会を開催。
共同開発による新音源『エクステンディット・Cサウンド』を搭載し、様々な機能や生音の再現を実現した。
業界最高スペックとして、同時発音数150音、音色数2600以上、映像も高画質かつ1000シーン以上。ZUNTATAも開発に携わり、『電車で電車でGO!GO!GO!』はじめZUNTATAの楽曲も配信された。
10月には2003年度グッドデザイン賞受賞。
タイトーからリリースされるカラオケ機種としては、最後のシリーズとなった。
7月
スペースインベーダー25周年イベント開催
『スペースインベーダー大作戦』を展開。
7月24日にスペースインベーダープレスパーティー(渋谷)を開催し、200名以上のメディア関係者を招待。
その他関連グッズやゲームソフトを発売。
これ以前のタイトーではスペースインベーダーを古臭いものとして、シリーズのゲームソフトを発売しながらも否定的な風潮で、インベーダーのドット絵についてもライセンスアウトしにくいとされていた。
しかし、このころからスペースインベーダーを見直し再ブランディングを開始。
以降タイトー社内でもスペースインベーダーのイメージがガラッと変わり、今ではすっかり会社の顔。ライセンスグッズも毎年のように多数登場している。
8月9日・10日には渋谷のジャックイベントが開催されたが、9日には近年最大級の台風が関東を直撃。
風雨の中、要潤さんをゲストに招いたラジオの公開生放送は無事終了。
一方10日は台風一過で猛暑に。
9月
東京証券取引所市場第一部上場
タイトー創立50周年を目前にしたこの年、9月1日に東京証券取引所市場第一部指定銘柄に昇格。
1993年の第二部上場から10年。
上場日につけた最高値は15万2千円。
10月
アーケードゲーム基板『TAITO TypeX』始動
5月に発表、9月2日~4日に開催された第42回アミューズメントマシンショーに出展。
10月から店舗で稼働しはじめた。第1弾タイトルは『翼神 GIGA WING GENERATIONS』。
ハードウェアのアーキテクチャーとしてPCを採用、デスクトップPCのように導入する機種に応じて内部構成を変更可能。
当時新卒で入った社員の中には、業務用のデスクトップPCとしてTypeXが支給されて使用していた者も。
1月
タイトーのボウリング施設の『300本ボウリング』が話題
1つのレーンに300本のピンを並べた『300本ボウリング』が『X-BOWL釧路』『X-BOWL小田原』『X-BOWL松本(現在は閉店)』で展開され、メディア取材が多数入り話題となった。
100本ボウリングからスタートし、後に300本へとアップデートされた。
情報番組やバラエティ番組からの取材依頼が多く、数々の芸能人が挑戦。人気番組『モヤモヤさまぁ~ず』でも取り上げられた。
300本のピン立ては手作業だったため準備に20分以上の時間がかかり、あるテレビ番組でのロケの際にピン立てを手伝っていた広報担当がうっかり倒し、ドミノ倒しのように総崩れになる様子に顔を青くした。
2月
PlayStation 2用ソフト『ラクガキ王国2 魔王城の戦い』が文化庁メディア芸術祭で推薦作品に。
2004年9月22日に発売された『ラクガキ王国2 魔王城の戦い』が、1作目『ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国』に続き、第8回『文化庁メディア芸術祭』にて、エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品に選出。
3月
『愛・地球博』施設内にタイトーの施設が2つオープン
日本国際展覧会『愛・地球博』のウェルカムゲートにあたる、ささしまサテライト会場『De La Fantasia』内にタイトーのアミューズメント施設2店舗がオープン。
1店舗目は『LA VAMOささしま』内にオープンした『BEAT GROOVERS』(現在は閉店)。
プチゴージャスをテーマにしたプチフォージャスな内装に、マリオンクレープも併設された。
2店舗目はエンターテインメントゾーンにオープンした『TAITO AMUSEMENT WORLD』(現在は閉店)。
グリーンを活かした内装で、メダリーフや占いの館、タイトーの新旧ゲームを紹介したヒストリーコーナーにはギターロボット『弦遊』や『ゆめ丸2』が展示された。
ちなみにこの『弦遊』『ゆめ丸2』は、2023年8月24日に開催されたタイトー70周年記念の社内イベント『サマーフェスティバル』で展示。再び日の目を浴びることに。
9月
株式会社スクウェア・エニックスの資本参加により同グループの一員となる
スクウェア・エニックスによる株式公開買い付け(TOB)により、スクウェア・エニックスグループに。
上場は廃止しつつも社名やブランドは維持し、現在は株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの子会社として、アミューズメント事業を中心に様々な事業を展開する。
1986年以来京セラグループだったが、それを抜けてのスクウェア・エニックスグループ入りということで、内外で大きな衝撃があった。
2003年にスクウェアとエニックス、2004年にセガとサミー、2005年にバンダイとナムコ、2006年にタカラとトミー、2009年にコーエーとテクモと、この時期多くの有名企業が経営統合を発表し、世間の注目を集めた。
9月
グル~ミ~取り扱い開始。記念イベント開催
第43回『アミューズメントマシンショー』会場内で開催された『プライズフェア』にて発表、翌年1月より店頭に並んだ。
以来タイトーのプライズ事業を長く支え続けてくださっている。
2000年に生まれた森チャック氏のキャラクター作品群『チャッX』。
そのタイトープライズシリーズ『チャックスGP』として、『グル~ミ~』や『汎用うさぎ』をはじめ、様々なキャラクタープライズを展開し続けている。
11月
新製品内覧会でアーケードゲーム『ハーフライフ 2 サバイバー』発表。
翌2006年6月稼働開始。
Valve Software社開発の世界的人気のPCゲーム『Half-Life』シリーズ、その2作目にあたる『Half-Life 2』をもとにしたアーケード版。
当時日本ではまだFPSが一般的ではない中、専用筐体で本格的なFPSを、それも4対4のオンライン対戦で楽しめた。
本家と同じゲームエンジン『Source Engine』を使用。
好評を受け、その後同エンジンを使用したタイトーオリジナルタイトル『サイバーダイバー』が2009年に、さらに2014年にはValve Software社開発の『LEFT 4 DEAD』をもとにしたアーケードゲーム『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』もリリース。
1月
ダーツトーナメント『ONE』開催
パシフィコ横浜で、タイトー含むダーツマシンメーカーおよびディストリビューター5社合同開催による、ダーツのトーナメント大会を開催。
2日間で6000人が参加する、世界最大級の大会となった。
タイトーは当時ダーツの販売を手掛けており、渋谷、池袋に『タイトーダーツスタジアム』という専門店もオープンしていた。(現在は閉店)
タイトーのアミューズメント施設では現在も多くの店舗でフロアの一角にダーツコーナーを展開しており、ダーツファンたちが多数訪れている。
3月
ニンテンドーDSソフト『クッキングママ』発売
3月23日発売。開発は株式会社オフィスクリエイトでタイトーは販売を担当。
子供向けゲームタイトルとして大ヒットし、以降2,3,Wii版、ガーデニングママなどを取り扱った。
7月
スペースインベーダーと様々な有名企業によるコラボ商品を発表。表参道ヒルズ内に期間限定ショップがオープン。
有名企業とのコラボで、時計、バッグ、ギター、CD、Tシャツなど様々なコラボ商品をリリース。
7月15日から8月31日まで、『イデアフレイムス 表参道ヒルズ店』内に期間限定ショップがオープンした。
さらにオープンに先駆け、7月1日から16日まで、六本木ヒルズ内のバー『ハートランド』で前夜祭を開催した。
7月
業務用カラオケ事業を株式会社エクシングに譲渡
1985年から続くタイトーのカラオケ事業は、これで完全に終息を迎えた。
1月
名刺デザイン刷新
コーポレートカラーである青色に、スペースインベーダーのキャラクターをあしらった新デザインの名刺に変更。
名刺交換の際にはタイトーはスペースインベーダーを生み出した会社であると、印象強く覚えてもらえる。
特に年代が上の方は、当時のスペースインベーダーブームを体験したりニュースで観たりしていることが多いため、話題作りとして大活躍する。
2019年8月にはスペースインベーダーのキャラクターが複数種から選べるようリニューアル。
4月
技術部門(通称TAITAOTECH)のスタッフジャンパーを赤字に黄色のロゴに刷新
派手めなカラーリングだが、タイトーを支える技術者たちを目立たせたいという当時の事業部長の想いも込められていた。2016年にはリニューアル(写真下)も。
4月
全社スローガン『お客様の夢中に私たちが夢中!』を発表
第三の創業と銘打たれたこの年、年度のタイトー全社のスローガンとして発表され、各地にポスターが配布された。
全国のタイトー店舗では朝礼で唱和されており、副スローガンである『お客様に感動のおもてなしを。』とともにスタッフの間で深く浸透し、タイトーステーションのサービス向上に繋がっている。
7月
本社を千代田区平河町から渋谷区代々木に移転
7月30日付で、1973年からお世話になっていた千代田区平河町のビルから、新宿文化クイントビル15階に本社を移転。2012年までの5年間を過ごすことになる。
15階ということで窓の外には絶景が広がり、東京の街が広く見渡せた。
7月
『メダリーフ』展開開始
代金を入れるとその場で記念メダルをプレスする、いわゆる “ペニープレス” のタイトーオリジナルマシン。
2023年現在、全国各地の観光スポットを中心に約200か所、300台以上が稼働しており、各スポットに合わせたメダルのデザインが施されている。
思い出作りの一つとして親しまれており、愛好家の方もいらっしゃる様子。
"銅の有効な利用としてデザイン、アイデアがすぐれており、銅製品の開発に寄与し普及販売にも貢献。テーマパーク、観光地で多くの機械設置が見られ、銅製品のイメージアップに貢献した" として、2021年には『日本銅センター賞』を受賞。
純銅製品としてメダリーフの銅の年間消費量はなんと約40トン!
ちなみに前身となる輸入取り扱いマシンの “ペニープレス” は1997年から取り扱っており、その流れもあってメダリーフの事業化に繋がる。
9月
TECHテクニカルハイスクール 開催
『第一期TECHテクニカルハイスクール』と銘打ち、新規採用メンバーにメンテナンス技術講習を実施。
電気の基礎、工具の使い方、業界用語などの基礎から、モニター調整、機械解体実習など各種講義が行われた。
こうして連綿と技術継承が行われている。
翌年2月には、海老名開発センター内※に『タイトーアミューズメントスクール』、通称TASがオープン。フロア内に様々なアーケードゲーム機を設置し、実際の店舗さながらメンテナンスを学ぶことができる。
ここでTECH本部下の従業員が講師となり新入社員研修や店舗のスタッフへのメンテンナンス研修、フランチャイズ店舗の方を招いた研修など、タイトーの技術とブランドの向上に尽くしている。
※2023年現在は厚木テクニカル&ロジスティクスセンター内
10月
第1回『接客スタァ誕生!!』開催
タイトー店舗のスタッフを対象とした接客コンテスト。
タイトーブランドの向上も背景に、サービス向上を目指し始まった。
全国各店舗で事前審査が行われ、決勝は舞台上での接客のロールプレイング方式。
タイトーステーションスタッフの目標の一つとして、またサービス向上の要として現在も開催が続いている。
例年表彰式では、出場者や観覧者で目頭を熱くする方も多い。
《 スタァ店舗一覧 》
第1回(2007年) 横濱はじめて物語語 ※現在は閉店
第2回(2008年) タイトーステーション 渋谷店
第3回(2009年) タイトーステーション 秋葉原店
第4回(2010年) タイトーステーション 溝の口店
第5回(2011年) タイトーステーション 柏店
第6回(2012年) タイトーステーション アミュプラザ鹿児島店
第7回(2013年) タイトーステーション 池袋ロサ店
第8回(2014年) タイトーステーション 仙台名掛丁店
第9回(2015年) タイトーステーション 札幌狸小路店 ※現在は閉店。札幌狸小路2号店が営業中。
第10回(2016年) タイトーFステーション イオン富士宮店
第11回(2017年) タイトーステーション 大宮店
第12回(2018年) タイトーステーション 難波店
第13回(2019年) タイトーステーション 福岡天神店
第14回(2020年) 初のリモート開催ということで順位なし。
第15回(2021年) タイトーステーション 所沢店
第16回(2022年) タイトーFステーション トナリエクレオつくば店
10月
タイトーステーションの新看板 導入開始
1月にスタートした『ブランド委員会』の活動として、タイトーステーションの新しい看板が導入された。
現在お馴染みとなっているスペースインベーダーの “カニ” と “GAME” が大きく描かれたロゴで、導入第1号店は10月19日にリニューアルオープンした『タイトーステーション BIGBOX高田馬場店』。
イメージカラーもこれまでの青から赤へと変更された。
12月には新たに統一名称※となった『タイトーステーション』におけるモデル店舗、全国9店舗を発表し、看板など優先して変更した。
※例外あり
《 モデル店舗 》
タイトーステーション 渋谷店
タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店
タイトーステーション 新宿東口店
タイトーステーション BIGBOX高田馬場店
タイトーステーション 秋葉原店
タイトーステーション 池袋ロサ店
タイトーステーション 溝の口店
タイトーステーション 旭サンモール店
タイトーステーション 大牟田店 ※現在は閉店
なおそれまでは、主に以下のように区分けされていた。
タイトーステーション : 大都市、主要繁華街の大型店舗(200坪以上)
ハロータイトー : 大型ショッピングセンター店内店舗(200坪以上)
セイタイトー : 郊外の主要幹線道路店舗(150坪以上)
タイトーイン : 繁華街沿いの小型店舗(50坪前後)
その他 : TAC、Hey、ラクガキ王国、横濱はじめて物語など、上記に縛られない個別名称も。
ちなみに『タイトーステーション』は、人が集まる場所を作ろうということで "人が集まる場所=駅(ステーション)" としてと名づけられた。
2月
『さっぽろ雪まつり』にスペースインベーダー登場
第59回『さっぽろ雪まつり』にスペースインベーダーの雪像が登場!
全国から集まった社内有志10名による力作。
3月
『スペースインベーダー』誕生30周年記念発表会開催
表参道ヒルズにて開催。
スペースインベーダーの歴史を紹介するとともに『新ブランド戦略発表会』としてタイトーステーションブランド、スペースインベーダー関連のゲームソフトやゲームコンテンツ、プライズ、30周年記念メダリーフ、企業コラボなどを発表した。
3月
タイトーステーションのフランチャイズ事業スタート
『スペースインベーダー』誕生30周年記念発表会における『新ブランド戦略発表会』にて発表。2008年9月に第1号店がオープン。多くの企業様に加入いただき、2023年8月現在64店が営業中。
業界として難しいと見られていた中で加盟企業様の理解と協力を得て成功を収め、現在もこの規模感で続いているのはタイトーのみ。
FC全店への直営と同水準のブランド浸透と向上をすすめるため、『「接客スタァ誕生!!」コンテスト』への出場とその成果を目標のひとつに定め、2010年開催の第4回大会で初出場、2016年の第10回大会では『タイトーFステーション イオン富士宮店』がスタァ店舗(いわゆる最優秀賞)の受賞を果たした。
4月
海老名開発センターの送迎バスがスペースインベーダーラッピングに
海老名駅から海老名開発センターまでを往復するタイトーの従業員向け送迎バスが、スペースインベーダーラッピングへと変更。とても可愛らしく、とても目立った。
※海老名開発センターの閉所に伴い運行終了。
駅から海老名開発センターまでは徒歩だと約25分というまぁまぁの距離で、送迎バスを乗り遅れると大変。朝乗り遅れタクシーのお世話になった従業員も多かった。
帰りもバスの時間が決まっていたため、これまた乗り遅れると大変。
一方、健康のためとこの25分を歩く従業員もいた。
4月
『タイトーステーションブランド認定制度』開始
タイトーの直営店舗をタイトーステーションブランドとして統一するための認定制度を開始。
安心安全で楽しく遊べるお店として、ブランド価値の向上を目指した。
審査には社内はもちろん外部調査も加え、最終的に2010年6月に全店が認定された。なお、FC店舗は2011年5月から同制度を開始。
大きく三項目、ストアスタンダード(設備・環境)、タイトースタンダード(身だしなみ、基本姿勢、笑顔、挨拶、言葉づかい)、サポート(アドバイスや気配り)に分かれ、それぞれ基準をクリアすることで、晴れてタイトーステーションの看板を掲げ、新しいユニフォームを着用することができた。
なお合格後も『スリースター制度』という審査が継続して行われ、覆面調査を行うなど維持向上に努めている。
※2023年現在は新制度にて運用中。
5月
『スペースインベーダーモデル ビニール傘』を全国のタイトーのアミューズメント施設で無料貸し出し
スペースインベーダーのキャラクターとタイトーステーションロゴがプリントされたビニール傘で、タイトーのお店で借りられ、返却はどこのお店でもOK。
返却した場合、クレーンゲーム1回無料券がプレゼントされた。
8月
『ゲームセンターCX』とタイトーのコラボレーションイベント『レトロゲームセンターCX』開催
8月24日、株式会社フジテレビジョンが主催するイベント『お台場冒険王ファイナル ~君が来なくちゃ終われない!~』内の冒険王スタジアムにて、『ゲームセンターCX』主催のイベントに協賛。
クレーンゲーム大会やレトロゲームコーナーが展開され、さらにイベント限定として『スペースインベーダーに』番組をモチーフにしたアレンジが施された『スペースインベーダー × CX』が出展された。
『レトロゲームセンターCX クレーンゲーム大会 in お台場イベント』と称されたクレーンゲーム大会では、優勝賞品がなんと『スペースインベーダー』のテーブル筐体!
応募者の中から選ばれた32名の選手が参加し、クレーンゲームの技を競い合った。
8月
スペースインベーダー30周年でラフォーレ原宿とコラボ
8月1日から22日までこの年30周年を迎えた『ラフォーレ原宿』と共同記念企画『SPACE INVADERS by Laforet 30th』を実施した。
ファッション業界との本格的なコラボレーションということで、ラフォーレ原宿のテナント35店舗がコラボ商品を展開。
数多くの商品が登場した。
スペースインベーダーは現在もハイブランドからファストファッションまで様々なブランドとコラボレーションを行っており、タイトー本社内でも時折コラボTシャツ姿の従業員を見かけることができる。
7月
『スペースインベーダー インフィニティジーン』iPhone/iPod touch向けにリリース
“進化” がテーマの新たなスペースインベーダーシリーズ作品。
2008年12月に携帯電話向けのリリースを皮切りに、2009年7月iPhone/iPod touch向けに、2010年9月PlayStation Network、Xbox LIVE ARCADE向けにリリース。
インフィニティジーンはモノトーンのアートスタイルが特徴的。
しかし開発中は、キャラクターが白色のみだということについて社内から「色をつけろ」と言われるのを避けるため、「進化すると色がつきます(背景にはね)」と言って誤魔化し続けリリースさせた。
結果的に国内外で様々な賞を受賞し、2010年7月にはタイトーの社長賞として開発メンバーが表彰されるに至る。
余談だが、その後メンバーが集まっての打ち上げの際にはドッキリで当時の和田社長が突然会場に現れ、メンバー全員がドッキリした。
12月
シリーズ12年ぶりの新作 PSPソフト『ダライアスバースト』リリース
1997年にリリースされた『Gダライアス』以来ということもあり大きく話題に。
PSPでここまでとも言える美麗なグラフィックとZUNTATAが手掛けた新たなダライアスサウンド、バーストシステムによる奥深いゲーム性などにより評価を集める。
そして翌2010年の『ダライアスII』以来21年ぶりとなる専用筐体によるアーケードゲーム『ダライアスバースト アナザークロニクル』へと繋がる。
2月
『1億円のアイデア募集』
社内公募が行われ、最終プレゼンを経て5つのプロジェクトが立ち上がり、実現に向けて活動した。
現在タイトーステーションで聞くことができる、お馴染みタイトーステーションのテーマソング『We Love Game タイトーステーション』や、メディアで話題になったワンコイン一人カラオケボックス『ちょいKARA』、『タイトーステーション エコバッグ』もこのプロジェクト。
『We Love Game タイトーステーション』は、曲が元ZUNTATAのCOSIO氏、歌詞もプロジェクトで作成し、一部コーラスにも従業員が参加し作成された。
店舗で流れるBGMバージョンはタイトー公式YouTubeチャンネルで聞くことができる。タイトーステーションへGO!
6月
自社ビル店舗『タイトーステーション 横浜西口五番街店』オープン
土地と建物すべてをタイトーが所有するはじめての店舗として旗艦店に。
オープニングセレモニーはタレントの優木まおみさんを招くとともに、リサとガスパールのプライズ取り扱いの開始についての発表を行うなど、大々的に行われた。
12月
コンテンツ ダウンロード システム『NESiCAxLive』サービス開始
12月9日稼働開始。
ネットワーク回線を使用し、ゲームコンテンツをNESiCAクライアント(ゲーム筐体)へ無料でダウンロード配信する、業界初の新システム。
タイトーは過去に日本初の業務用通信カラオケや、日本初の家庭用通信カラオケなどを手掛けており、それに続くネットワークを使用した日本初のサービスと言える。
12月
アーケードゲーム『ダライアスバースト アナザークロニクル』稼働開始
12月17日稼働開始。
ダライアスのアーケードゲームとしては「Gダライアス」(1997年)以来13年振り、専用筐体としては「ダライアスII」(1989年)以来21年振りの登場。
32インチワイドモニターを二つつなげた32:9の超ワイド画面に、振動する椅子、大音量スピーカー、ヘッドホン端子がつき、最大4人同時プレイが可能という、ダライアスらしい突き抜けた大型筐体。
“アスペクト比が最もワイドなアーケードゲーム” としてギネス世界記録™も取得している。
またゲームモードのひとつ『クロニクルモード』では1000以上というものすごい数のステージを用意しており、以後のアップデートで最終的には3000ステージを超えていた。
『スペースインベーダーがタイトーの顔ならば、ダライアスはタイトーの意地』(和田社長 ※当時)という名言も生まれる。
2月
くじ事業スタート
全国のコンビニエンスストアやホビーショップなどで引ける“はずれ”なしの “くじ” の取り扱いを開始。
『くじ引き@本舗』の名称でスタートし、2023年には『タイトーくじ(タイくじ)』に名称をあらため展開中。
第一弾は『ミッキー&ミニー』を題材にしたミニ家電で、第二弾は『ドラえもん』のグッズ。
一部タイトーステーションでも取り扱っており、さらに2023年2月からはオンラインでの販売もスタートしている。
一時は取り扱いの製品数を絞っていたが、リブランディングとともに再度事業に力を入れ、現在は毎月製品のリリースを続けている。
2月
アーケード向けパンチングマシーン『ソニック ブラスト ヒーローズ』リリース
2月25日にリリース。時代に即した新たな安全基準を用い、異常行動検知のカメラシステムや各種センサーなどを組み込み、ゲームセンターにおける定番ゲーム機として見事にロングヒット。タイトーは現在日本のメーカーで唯一パンチングマシンを取り扱っている。
テレビ番組からの引き合いも非常に多く、様々な番組に登場し、現在もテレビ番組やYouTubeなどで取り上げられている。
挑戦した芸能人も数多く、有名ボクシング選手や格闘家、相撲取りなども挑戦している。
3月
東日本大震災
東北各地で大きな被害。
タイトーステーションでも多く被害が生じる中、募金協力や節電、『がんばろう日本』キャンペーンなど、全国的に様々な取り組みを行った。
7月
アプリゲーム『グルーヴコースター』リリース
7月28日、iPhone/iPod touch/iPad向けリリース。
ゲーム性の高さとZUNTATAが手掛ける高品質なゲームサウンドにより、『iTunes Rewind 2011』にてベストゲームを受賞、および『Groove Coaster オリジナルサウンドトラック』がベストゲームサウンドトラックアルバムを受賞。その他様々なゲームアワードで受賞を果たす。
CEDECをはじめ各種プレゼンでは本作のゲームデザイナーがPVとともに踊り出し、強烈な印象を残した。
2013年11月5日にアーケード版『GROOVE COASTER』が稼働開始。専用コントローラーや縦置きの大画面モニターにより、迫力あるプレイとグルーブ体験を楽しむことができる。
2018年7月17日にSteam版『GROOVE COASTER』を発売。
2019年11月7日にはNintendo Switch版『グルーヴコースター ワイワイパーティー!!!!』を発売し、現在も新コンテンツのリリースを続けている。
10月
本社を渋谷区代々木から新宿区新宿の『新宿イーストサイドスクエア』2階に移転。
9月10日付で、2007年からお世話になっていた新宿文化クイントビルから、新宿イーストサイドスクエア2Fに移転。
執務エリアはドアのない広いワンフロアで、全事業部の様子が一望できる。
スクウェア・エニックス共々の引っ越しとなり、20階にはグループ全体が使うラウンジ(社員食堂)が展開された。
7月
「スペースインベーダー」のニューヨーク近代美術館(MoMA)への収蔵に合意したと発表。
7月1日、『スペースインベーダー』のニューヨーク近代美術館(MoMA)への収蔵に合意したことを発表。同年中にプレイアブルで展示された。
2015年には開発者である西角 友宏さんがプライベートで現地を訪れ、西角さんに気づいた現地の子供たちと記念撮影を取るなど交流を行った。
9月
常設型リアル脱出ゲーム『リアル脱出ゲームセンターシリーズ』の展開を開始。
リアル脱出ゲームを手掛ける株式会社SCRAPとコラボレーションし、常設型となるリアル脱出ゲームセンターシリーズVol.1『伝説のゲームセンターからの脱出』をスタートした。
当時ブームとなっていたリアル謎解きゲームへの参入第一弾。以降タイトーは様々な形でリアル謎解きゲームを展開し、2023年現在も続いている。
最新としてはお化け屋敷と組み合わせた『地獄のタイトーステーション くらやみ遊園地』。新宿、名古屋、広島、福岡で展開している。
4月
プリントシール機専門ブランド『brooming』の第一号店がオープン。
4月18日、『brooming 静岡パルシェ店』(現在は閉店)がオープン。
一時展開は縮小するも復活。2023年現在、タイトーステーション併設含め約20店舗展開している。
6月
アプリゲーム『LINE パズルボブル』が全世界累計600万DL突破
LINE向けに新たに開発した『LINE パズルボブル』が国内外で大ヒット。
国内はもとより海外での人気が高く、バブルンの海外認知度の高さを確信させた。
LINEのほか様々なスマートフォン向けプラットフォームでゲームを配信し、2015年3月にはなんと累計2500万ダウンロードを記録。App Storeでも最高2位を記録した。なおパズルボブルから始まった泡を消す形式のパズルは、パズルゲームのいちジャンルとなっている。
10月
ドラゴンクエストプライズ取り扱い開始。
5月27日に開催された『第36回プライズフェア 2014 AUTUMN』でブース展開し、国民的RPGの人気キャラクターということで注目を集めた。2023年現在もぬいぐるみ、フィギュア、雑貨など毎月4~5アイテムを展開している。
10月
タイトー主催で『ウルトラストリートファイターIV』の賞金制全国大会を開催。
10月11日、NESiCAで配信中の『ウルトラストリートファイターIV』の賞金制全国大会『一秋千撃杯』を新宿FACEで開催した。
優勝賞金100万円ということで全国の予選を潜り抜けてきたプロゲーマ含む強豪たちが激突。プロレスリングを模した舞台上で激闘を繰り広げた。
11月
厚木TLCと大塚オフィスが始動。タイトー海老名開発センター売却。
海老名開発センターを売却。
その移転先となる『厚木テクニカル&ロジスティクスセンター』(神奈川県)が11月10日に、『大塚オフィス』(東京都)が11月17日に始動した。
※大塚オフィスは2022年に厚木岡田オフィスへと移転。
1985年に海老名ビル、1995年に海老名開発センターが建てられ長年タイトーの開発を支えてきた海老名(神奈川県)の地。惜しまれつつの移転となった。現在は別の建物となっている。
2月
電子マネー対応の発表
2月13日、ジャパンアミューズメントエキスポ 2015会場にて、業界に先駆けてアミューズメント施設への電子マネーの導入を発表。業界からの注目を集め、テレビ、新聞をはじめ多くのメディアで取り上げられ大きく話題となった。
2013年から『タイトーステーション 新宿東口店』で実証実験を行っており、2015年5月29日の『タイトーステーション アリオ蘇我店』の導入を皮切りに、全国のタイトーのアミューズメント施設で対応を進めていった。
10月
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県)にて 『あそぶ!ゲーム展』が開催。タイトーが出展協力。
10月3日より、SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ(埼玉県)にてデジタルゲームをテーマにした企画展 『あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け』が開催され、タイトーはスペースインベーダーの出展をはじめ全面協力。
2月14日にはタイトー公認となるスペースインベーダーの大会『スペースインベーダーチャンピオンシップ』が開催され、開発者でありタイトーのアドバイザーを務める西角友宏氏もゲストとして登壇。司会席に並んだ。
この頃、日本や世界でゲームに関する様々な企画展が開催され、話題を集めた。
2012年、イタリアのローマにビデオゲームの歴史を展示する『Vigamus - Video Game Museum in Rome』が開館。
2016年には、2002年から世界各地を巡っていた企画展『GAME ON』が日本に上陸。お台場・日本科学未来館で開催され10万人以上が来場。現在も世界を巡っている。
いずれもタイトーは展示に協力し、スペースインベーダーをはじめ様々なゲームが展示されている。
10月
闘神祭2015(第1回)、超百鬼秋杯 開催
10月17日、『ウルトラストリートファイターIV』の賞金制全国大会『超百鬼秋杯』を開催。128名のトッププレイヤーが集結し激戦を繰り広げた。
翌10月18日、NESiCAxLiveで配信中の格闘ゲーム4タイトルを対象とした大会『闘神祭2015 全国格ゲ段位争奪戦』を開催。全国から店舗で行われた予選を勝ち抜いたプレイヤーが集い、その強さを競い合った。
闘神祭はアミューズメント施設(ゲームセンター)業界の盛り上げも目的としているため、基本的に全国の協力店舗で予選を行う。
種目は対戦格闘ゲームから始まり、レースゲームやパズルゲームなども加わり、さらに他社様の行う公式大会を同時開催するなどし、アーケードゲーム業界にとっての一大イベントとなった。
■ 決勝大会 開催一覧
- 2015年 闘神祭2015 全国格ゲ段位争奪戦
- 2016年 『闘神祭2016』Champions Carnival
- 2017年 闘神祭2017 CHAMPIONS CARNIVAL
- 2019年 闘神祭2018-19 CHAMPIONS CARNIVAL
- 2020年 闘神祭 2020~World Championship of ARCADE~(開催中止)
- 2022年 闘神祭2021 -REVENGE-
11月
駅ナカゲームセンター イベント展開
5月の電子マネー対応の開始に遅れること、10月19日のタイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店での対応を皮切りに、交通系電子マネーへの対応も開始。
これに当たり、ゲームセンターでSuica等交通系電子マネーが使える利便性や魅力をアピールするため、11月20日、21日の2日間、JR秋葉原駅構内のイベントスペースにて、交通系電子マネーをタッチすることで無料でクレーンゲームが遊べる『駅ナカゲームセンター』を展開した。
無料プレイでゲットできた景品は、オリジナルのトートバッグとチョコレート。日々様々なイベントを開催してきた秋葉原駅のイベントスペースだが、無料で、しかもゲームセンターがオープンという珍しさもあり、開催日には大行列が生じた。
ちなみに同イベントスペースでは後年2017年11月に、アーケードゲーム『電車でGO!!』の稼働を記念した “『電車でGO!!』 お披露目イベントin 秋葉原駅“ も開催している。
2月
無線式決済端末の採用を『ジャパン アミューズメント エキスポ 2016』にて発表
既に導入済みの電子マネーシステムは、安定性と反応速度の点から有線式で店舗内に管理システムを設置する方式を取っているが、新たに採用したのが無線式決済端末。
管理システム不要で、端末ごと無線で直接サーバーとやり取りをするため、設置の幅が大きく広がる。主に1台から数台単位で観光地や商業施設などに設置されるミニクレーンゲーム機やメダリーフなどで採用している。
3月
タイトーと宮城県大崎地域が『観光振興を目的とした相互連携協定』を締結。
2015年10月に開催したリアル謎解きゲーム『鬼首(オニコウベ)の夜』で大きな反響を得たことをきっかけとし、エンターテインメントを通じた地方創生、地域活性化を目指し、様々な取り組みを行った。
6月にはバーチャルトリップサイト『アイラブオオサキ』をオープンし、大崎地域の美しい自然や観光名所を紹介。その他リアル謎解きゲームやアウトドアイベントなどを開催した。
6月
改正風適法 施行。アミューズメント施設への年少者の立ち入りルール変更。
2015年6月17日に可決された『改正風適法』が、2016年6月23日に施行された。
アミューズメント施設(ゲームセンター)においては、16歳未満の年少者の立ち入りルールが変更され、タイトーも当然これに応じ、ルール変更を行った。
ゲームセンターは『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)』の適応範囲であり、営業においては法律上の様々なルールがある。2016年の改正においては、クラブなどダンス営業の規制緩和とともに、ゲームセンターもルール変更が行われた。
都道府県によってルールに違いはあるが、例えば東京都においては16歳未満は18時以降ゲームセンターへの入場は一切禁止されていたが、この年の改正により、18時以降22時までは保護者同伴に限り入場が許可された。
これまで例えば、夜にお子様連れのご家族で外食後、ゲームセンターに立ち寄ってクレーンゲームやプリントシール機などを遊ぶ――などが難しかったが、この改正によりそういった楽しみ方も可能になっている。
9月
『タイトーステーション 池袋西口店』オープン
9月10日、池袋西口駅前すぐに大型ビジョンを持った店舗としてオープン。地下1階から地上5階の6フロアに加え、6階にはグループ会社であるスクウェア・エニックスが企画・プロデュースするシアターカフェ&ダイニング『STORIA』もオープン(現在は営業終了)し、現在はXRやVRのアトラクションやゲームが楽しめる『X-STATION』が地下1階に入るなど、従来型のゲームセンターに縛られない様々な取り組みを行っている。
オープン時には大型ビジョンを使用し、タイトーサウンドチーム『ZUNTATA』が制作したタイトーの歴代ゲーム楽曲のメドレーMIXから始まるカウントダウンを行い、大きく人垣ができた。
また年末にもカウントダウンイベントを行うなどし、ランドマークとして注目されている。
6月
タイトーサウンドチーム『ZUNTATA』が設立 30周年を迎える。
6月25日、『ZUNTATA』が30周年を迎えた。これを記念し4枚組CDアルバム『reZonance world ~ZUNTATA 30th ANNIVERSARY~』のリリースや、記念したライブ配信イベント『REAL ZUNTATA NIGHT3 ~ZUNTATA30周年記念祭~』など様々なイベントが開催された。
2019年、ZUNTATAとして長年続けてきた幅広い活動やブランドの維持向上に努めてきたことが評価され、社長賞を受賞しメンバーが表彰された。
ZUNTATAの詳しい歴史については『ZUNTATAの歩み』をご覧ください。
6月
キャナルシティ博多に『チームラボアイランド ‐学ぶ!未来の遊園地‐』と『トミカプラレールカフェ』をオープン!
7月1日、タイトーステーション キャナルシティ博多店も入居するキャナルシティ博多で、『人とのつながりを感じられる体験や空間の提供』をテーマに両施設をオープン。2018年3月16日にはイオンモール宮崎では『チームラボアイランド ‐学ぶ!未来の遊園地‐』および『TOYS CAFE』をオープンした。
※2023年現在、両施設とも営業終了。
7月
周遊型リアルRPG『島根ご当地クエスト』を開催
7月22日より、島根県の観光PRと誘客促進を目的とした、地域を巡るRPG形式のゲームイベント『島根ご当地クエスト』を期間限定で開催。
スマートフォン用アプリや、冊子『クエストマップ』を手に、島根県内の様々なスポットを巡ることでゲームが進行する。
2019年7月20日には石川県の加賀地域を舞台とした『加賀の國ご当地クエスト』も期間限定で開催した。
リアル謎解きゲーム事業の延長として、地方創生をキーワードにエンタメを掛け合わせ『エンターテインメントツーリズム』を展開。全国各地で様々なイベントを開催した。
10月
タイトーステーション 溝の口店、リニューアルオープン
施設の建て替えに伴い一時閉店していたタイトーステーション 溝の口店(1993年8月オープン)が、リニューアルオープン。
広い店内の3階にはアルコールや軽食を提供するイベントスペース、アーケードライブバー MEGARAGE(メガレイジ)もオープン。ゲーム大会やコラボカフェ、ZUNTATA NIGHTの公開配信など様々なイベントを開催している。
10月
スマートフォンやPCで楽しめるオンラインクレーンゲーム『タイトーオンラインクレーン』がサービス開始。
スマホやPCからオンラインで、実際のクレーンゲーム機を動かし景品をゲットできるゲームアプリ。最初はブラウザ版からスタートし、2018年2月21日にスマートフォン向けアプリもリリース。
以降成長を続け、5周年に当たる2023年には登録者数300万人を突破した。
ゲームセンター事業者として店舗運営部門とも協力し、安心のサービス提供を心掛けている。
業界最大級の1000ブースにタイクレ限定景品含め3000種以上の景品を用意している上に、80秒間アームを動かし放題、スタッフが直接対応するアシスト機能、無料で練習できる『クレーン講座』など、お客様が遊びやすいように様々なサービスを行っている。ちなみにオンラインクレーンの拠点である倉庫には、広いフロアに非常に多くのクレーンゲーム機が設置されており、アシストや景品の置き直しなどのためスタッフが奔走している。
1月
『PLAY! スペースインベーダー展』 開催(六本木ヒルズ)
スペースインベーダー40周年を記念し、1月12日より六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)にて、スペースインベーダーの展覧会を開催。東京の夜景を背景に最大10人で同時プレイできる『スペースインベーダーギガマックス』などを目玉に、スペースインベーダー開発資料などを展示した。
『スペースインベーダーギガマックス』は、これ以降も様々なイベントやレジャー施設などで展開されている。
3月
『真ん中に、遊び心を。』発表。
3月28日、社内向け経営方針発表会にて、タイトーの従業員に向けた新たな “マインド” となるキャッチコピー『真ん中に、遊び心を。』を発表。業務に取り組む姿勢や心のよりどころとして、名刺をはじめ社内向けの様々な場面で使用されている。
タイトーは遊びを提供する会社なのでまずは自分たちが遊び心を持ち、そうして得たワクワク感をもってお客さまや仕事に接することで、お客様へこれまで以上の楽しさや驚きを提供することができ、また日々の仕事をより良くしようという思いやチャレンジに繋がると考えています。
そしてこの言葉には「真心」という言葉も隠れているとおり、楽しさを提供する上で真心、つまりホスピタリティマインドやサービス精神を持とうというメッセージも込められています。
6月
スペースインベーダー40周年を記念し『スペースインベーダーの日』を制定
スペースインベーダーは、1978年6月16日に行われたタイトーの新製品発表商談会にて初めて世にその姿を現した。そこでタイトーは6月16日をスペースインベーダーの日と制定し、日本記念日協会に登録。毎年スペースインベーダーに関わる様々なイベントを開催している。
8月
タイステ スタッフユニフォーム刷新(10年ぶり)
8月24日、タイトーステーションをはじめとした全国のタイトーのアミューズメント施設で、一斉に新ユニフォームへの刷新を行った。
以前のデザインは2008年にリニューアルしており、10年ぶりの刷新。デザインにおいてはタイトーステーションのスタッフを集めたプロジェクトチームを結成し、現場の様々な意見を取り上げ、着心地のよさとともに働きやすい形になっている。
また同時にスタッフのみだしなみルールも更新。髪色やアクセサリーの着用、ネイルなどの決まりを緩和し、現代感覚にマッチしたルールに。
12月
タイトーステーションの公式アプリ『タイトーアプリ』配信開始
12月17日、タイトーステーションのための新たなアプリサービスを開始。店舗検索や最新情報などの基本機能に加え、来店ポイントを使ったクーポンやグッズの抽選など、タイトーステーションをより楽しめるサービスを提供している。
オンラインで楽しめる『タイトー オンラインメダル※』や、2024年3月に追加されたポイントを使って対象のクレーンゲームが無料で遊べる『リモコイン』など、アップデートによりアプリの機能を拡充している。
※2024年3月現在 プレ公開版
1月
キャナルシティ博多で『SPACE INVADERS GROOVY』開催
スペースインベーダー40周年記念タイトルとして制作。多人数参加型の “インタラクティブなプロジェクションマッピング” をテーマにし、観客の拍手や声に反応してゲームが進行する。全曲オリジナル楽曲を使用しており、豪華アーティストが参加。その他にも施設内ではスペースインベーダーとコラボしたフードやグッズも登場した。
2月
タイトー8年ぶりとなる家庭用タイトル『ダライアス コズミックコレクション』リリース
2月28日、歴代のダライアスシリーズ作品を移植した家庭用ゲームソフト『ダライアス コズミックコレクション』を発売。タイトーとして発売する家庭用タイトルとしては、2010年4月1日に発売された『ペットショップ物語 DS 2』以来となる。
実は10年以上前にこうした移植ソフトをリリースしようとして、社内でゲームデータの整理を行っていた。コズミックコレクションの制作においては、その際のデータが有効活用されている。
4月
受動喫煙防止法 施行。完全分煙化。
2018年7月、受動喫煙対策が盛り込まれた『改正健康増進法』が成立。以降段階的に施行され、2020年4月には全面施行となった。タイトーステーションではこれに全面対応。喫煙ルームを作るなどし、完全分煙化を果たした。
9月
国内最大級の屋内型スポーツ・アスレチック施設『ノボルト(NOBOLT)』を福岡にオープン。
9月14日、『マリノアシティ福岡』内に『ノボルト(NOBOLT)』がオープン。面積約4,000㎡、高さ約20mからなる屋内施設に、4階層(13メートル)の高さからなる『ロープマウンテン』や『バードグライダー』、クライミング、ボルダリング、アスレチックなど、様々なアトラクションを楽しめる。
2020年11月にノボルトが日本サインデザイン賞 銀賞・九州地区賞。日本サインデザイン賞 銀賞・九州地区賞/日本空間デザイン賞 入賞。施設コンセプト "STREET" からくる全体の空間デザインが評価された。
1月
NTTグループでeスポーツ事業を手がける『NTTe-Sports』に出資。
1月21日発表。2015年から開催しているアーケード版e-sports大会『闘神祭』などで連携。2020年9月には秋葉原にNTTe-Sportsによるeスポーツ施設『eXeField Akiba』がオープンし、店舗運営のノウハウを活かす形で、運営面の協力を行っている。
3月
YouTubeチャンネル『バブルンちゃんねる【Official】』開設
3月10日、バブルボブルシリーズの主人公『バブルン』の公式YouTubeチャンネルとしてスタートし、3月19日に第一弾動画を投稿。YouTuberとして様々な挑戦を行い、現在も動画の投稿を続けている。
パズルボブル、バブルボブル関連の新作に関するプロモーションはもちろん、タイトーはもちろん他社様のゲームのプレイ動画、様々なお題への挑戦、ラジオ形式番組、ゲームクリエイターインタビューなど、バラエティーに富んだ様々な動画を公開している。
チャンネル登録、高評価、ぜひお願いします!
4月
『新型コロナウイルス(COVID-19)』における緊急事態宣言に伴い、タイトーステーション全店休業。
『新型コロナウイルス(COVID-19)』の流行により各地で緊急事態宣言が発令され、該当地区のタイトーステーションはそれに応じ休業を行っていたが、4月29日の全国的な緊急事態宣言の発令により、全店休業。GWを挟み、5月7日から一部の県で休業要請が解除されたことにともない該当する一部店舗で営業を再開。その後6月12日には感染症予防対策としてレイアウト変更、ゲーム機へのパーテーション設置、店内への抗菌処理など様々な取り組みを行いながら全店で営業を再開した。
緊急事態宣言の発令に伴い、緊急措置として在宅勤務制がスタート。もともと東京五輪対策として検討していたが、一気に対応が進んだ。(現在も部署によって完全もしくは一部リモートワーク)
またコロナ禍とは関係なく、4月1日にはフレックスタイム制も開始。11時~16時をコアタイムとして、コロナ禍において時差出勤を推奨していた。
4月
タイトーWEB社内報『GENKI』スタート
1970年6月以来続いていた紙の社内報を廃止し、WEB社内報として4月1日に先行スタート、7月20日に本格稼働。コンセプトは『タイトーで働く全員に GENKI を届ける!』。
WEB化により比較的リアルタイムでの更新が可能になり、掲載できる情報量も大きく増えたが、その分編集担当の負担も増大した。
2023年12月26日にはnote+にてオープン社内報『T▲iT○の齋藤です。』をスタートし、情報発信を行っている。
7月
『電車でGO! PLUG&PLAY』再販開始
ゲームが内蔵されたマスコン型ゲーム機。過去に製品トラブルで回収することになりお客様にはご迷惑をおかけしましたが、改善し、満を持しての再販。さらに2023年12月7日には『電車でGO! PLUG&PLAY2 山陽新幹線編EX』を発売。
8月
タイトーステーション 府中くるる店オープン。“世界一クレーンゲーム台数の多いお店”として世界記録を取得。
8月29日、クレーンゲーム専門店としてオープン。
広い店内にはクレーンゲームが 794 ブース展開され、オープン時点で“単一会場におけるクレーンゲーム機の最多数”としてギネス世界記録™を取得。人気YouTuberが多数来店し話題になった。
オープンに際しては、ギネス世界記録TMの公式認定員が来られ、クレーンゲームの台数を確認し、オープニングセレモニーで認定証を授与。さらにセレモニーには府中市長もお越しになるなどし、大きく話題になった。
ちなみにお客様第一号はYouTuberのヒカキンさんとなっている。
8月
ハイエンドフィギュアブランド『spiritale (スピリテイル)』始動
8月31日、『初音ミク Birthday 2020~Sweet Angel ver.~1/7スケールフィギュア』の商品化とともに直販サイトのオープンを発表。
『spiritale』とはイタリア語の『精霊(Spirito)』と英語の『物語(Tale)』を組み合わせた造語で、大好きな“あの”キャラクターの『一番輝いている瞬間』を切り取ったかのような、精霊のように美しく、愛らしいフィギュアで最高に美しい物語を提供する――がコンセプト。
長年のプライズ事業で培ったノウハウを活かして作られるフィギュアは、品質の高さからフィギュアメーカーとしては後発ながら高い評価を受け、次々と新商品をリリースしている。
12月
家庭用ゲーム『電車でGO!! はしろう山手線』(PS4)リリース
アーケード版『電車でGO!!』の超クオリティーそのままに、家庭用ゲームとしてスクウェア・エニックスからリリース。山手線が一周でき、PSVRに対応したVRモードもあるなど、まさにファン待望の商品。
3月
新店『地獄のタイトーステーション くらやみ遊園地』1号店オープン
3月20日、タイトーステーション 福岡天神店内に1号店がオープン。くらやみをテーマに、謎解き・脱出・サウンドホラーなどが楽しめるミッションクリア型ホラーアトラクション。
怖すぎるホラー施設として好評を得ており、新宿、名古屋、広島と続々と施設がオープンしている。
タイトー社内で一部什器を作っており、クリエイティブに社員が登場している。
4月
新店『あそんで!そだてる!らくがキッズ』1号店オープン
4月28日、宇都宮ベルモール内にデジタルとフィジカルを融合した子供向けのキャラクター育成プレイグラウンドをオープン。タブレットを使い3Dキャラクターの『らくがき(キャラクター)』を作成し、入場時にもらえる『らくがきウォッチ』を施設内のアスレチックにあるタッチポイントにかざすことで『らくがき』を育てることができる。
本施設で使われる『ラクガキシステム』には、1月にリリースした『ラクガキ キングダム』の開発で得たリソースを活かしている。
2024年3月現在、『らくがキッズ 宇都宮ベルモール』を皮切りに、『らくがキッズ アリオ八尾』『らくがキッズ セブンパークアリオ柏』『らくがキッズLite ファボーレ婦中』『らくがキッズ 南砂町SUNAMO店』がオープンしている。
7月
新店EXBAR TOKYO plus オープン
銀座の『EXBAR TOKYO』の閉店に伴い、移転する形で7月1日『タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店』の地下1階にオープン。
専用のプリペイドカードを使い、ご自身の手でお好きなビールを好きな量注げる『セルフビアサーバー【Shall We Tap?】』はもちろん健在。
大型スクリーンをはじめ各種機材を用意し、闘神祭や各種ゲームイベント、パブリックビューイングなど様々な形で利用されており、イベント時や週末は多くのお客様で賑わう。もちろん、タイトー社内の飲み会などでも活躍している。
11月
第1回『クレーンゲーム選手権』開催
10月30日、『タイトーステーション 府中くるる店』の1周年を記念し『CHALLENGE CUP supported by 闘神祭 第1回 クレーンゲーム選手権』の決勝大会を開催。800人以上のエントリーがあり、抽選で選ばれた32名が出場を果たし激戦を繰り広げた。
続く2022年に第2回、2023年に第3回を開催。
どちらも店舗予選の上位入賞者が本選に参加できる形で、当日の模様はYouTubeにてライブ配信。
第3回ではオンラインクレーンも競技に加え、東京ビッグサイトで開催された『アミューズメントEXPO in 東京ビッグサイト』にて決勝大会を開催した。
12月
アーケード向けリズムアクションゲーム『テトテコネクト』稼働開始
1月
ガチャ専門店『ガチャステ』オープン
12月18日、タイトーステーション BIGBOX高田馬場店内とタイトーステーション 府中くるる店にオープン。玩具メーカーとして数多くの"ガチャ"製品を生み出してきたタカラトミーアーツ、カプセルトイの卸として販売ノウハウを持つペニイ、そしてタイトーの3社が協業し、進化していくカプセルトイ専門店をコンセプトに展開中。
1980年代の第1次ブーム、1990年代に第2次ブーム、2012年の第3次ブームに続き、2018年頃から第4次ガチャブームと言われており、インバウンドの弾みも受けて市場規模は拡大中。
2月
音楽ゲームのプロリーグに、プロチーム『TAITO STATION Tradz』のオーナーとして参戦。
株式会社コナミアミューズメントが主催するBEMANI PRO LEAGUE -SEASON2-より、タイトーが『TAITO STATION Tradz』のチームオーナーとして参戦。選手の活躍、YouTube配信をはじめとしたプロモーション、イベント開催、ハイクオリティなクリエイティブなど様々な活動をおこなっており、ゲームファンから高い人気を得ている。
2023年3月のSOUND VOLTEX部門では念願の優勝を勝ち取った。
3月
家庭用卓上ゲーム機『イーグレットツー ミニ』発売
3月2日発売。1996年に登場したアーケード筐体を卓上サイズで再現し、1978年発売の『スペースインベーダー』から1997年までの間にゲームセンターで活躍した40タイトルのゲームを内蔵。以降も追加ソフトをリリースしている。
これまで家庭用に移植されていなかったゲームタイトルや、移植不可能と言われたタイトルなどを収録しファンの間で話題に。
卓上サイズの本体に画面比率が4:3の液晶モニターを備えるが、開発時にわざわざこのサイズの液晶モニターを開発し回転機能も付け、レバーも4⇔8方向で切替可能にした。
3月
XRが楽しめる施設『X-STATION』がタイトーステーション 池袋西口店のB1にオープン
3月24日、デジタルとフィジカルを融合させた新しいプレイスポットとしてオープン。タイトーが開発する四方と足元を囲う映像の中で遊ぶ体感型アトラクション 『CUBE』をはじめ、VRゲームなどを設置。
らくがキッズ、くらやみ遊園地、ガチャステ、ノボルトなどとともに、近年のタイトーにおける新規業態施設にあたる。
2月
『ジャパン アミューズメント エキスポ2023』3年ぶりに開催。
2月10日(金)、11日(土)の2日間、アーケードゲームの展示会『ジャパン アミューズメント エキスポ2023(JAEPO2023)』が幕張メッセにて開催され、タイトーも出展を行った。3年ぶりの開催とあって多くの来場者で賑わいを見せたが、長年親しんだ幕張メッセでの開催はこの年が最後。同年11月開催の展示会からは場所を東京ビッグサイトに移し、名称も『アミューズメント エキスポ』へと変えての開催となった。
5月
家庭用アクションパズルゲーム『パズルボブル エブリバブル!』発売。ゲーム体験会&招待制トーナメント大会開催。
5月24日、Nintendo Switch用ソフト『パズルボブル エブリバブル!』を発売。これを記念し5月27日には秋葉原UDXサボニウス広場特設会場にて『パズルボブル エブリバブル! ゲーム体験会&招待制トーナメント大会』が開催されました。
『招待制トーナメント大会』では、スコアアタックやゲームの最速クリアを目指す競技RTA(リアルタイムアタック)で有名なプレイヤー(RTA走者)を招き、ゲーム芸人さんやタイトーの開発者も加わりトーナメント戦を開催。激闘を繰り広げた。
ちなみに2020年2月27日にはNintendo Switch用ソフト『バブルボブル 4 フレンズ』も発売し、国内はもちろん海外でもヒットした。
7月
SI45周年記念スマートフォン向け没入型ARゲーム『スペースインベーダー ワールドディフェンス』リリース
7月18日、Googleが提供するARCore Geospatial APIの新機能で最新AR技術を搭載した没入型仮想現実のモバイル3Dゲームアプリ『スペースインベーダー ワールドディフェンス』が、Google Play、App Storeにて配信開始。
スペースインベーダーは6月16日に45周年。これを記念しゲームのほか様々なコラボグッズがリリースされている。
8月
創立70周年のタイトーと発売55周年の『人生ゲーム』がコラボ。
8月24日に70周年を迎えるタイトーと、発売55周年の『人生ゲーム』がコラボ。ゲームセンター用の景品として “タイトー創立70周年記念『タイトー ポケット人生ゲーム』” を、タイトーの店舗とタイトーオンラインクレーンにて展開した。
さらにそれに先んじて、5月19日から7月にかけ、屋内型スポーツ・アスレチック施設『ノボルト(NOBOLT)』にてタイトー70周年を記念したイベント『リアル筋肉!? 人生ゲーム』を開催した。
『タイトー ポケット人生ゲーム』は、タイトーの社員になりきって楽しめるポケットサイズの盤ゲーム。盤面ではタイトーの創業からの歴史をもとにしたマス目が楽しめる。タイトー70周年の記念品として社員全員に配られた。ちなみにその際記念品として刻印つきのお菓子も用意され、こちらはアルバイト・パート含めた全従業員に配られた。
『リアル筋肉!? 人生ゲーム』は、ノボルト内に現れた巨大なマス目をたどりながらルーレットを回して、マス目の指示に従い館内のアトラクションを使ったミッションなどに挑みつつゴールを目指す、まさにリアルな人生ゲーム。好評につき、期間を延長し11月まで開催された。
8月
タイトー創立70周年記念『タイトー サマーフェスティバル2023』開催
8月24日、タイトーは創立70周年。これを記念し従業員向け感謝祭を開催した。
新宿住友ホールの特設会場にて、まずは第1部として『全体終礼 社長賞表彰/永年勤続表彰』を行い、第2部として『サマーフェスティバル』を開催。ビュッフェ&飲み放題に加えプレゼント付きのゲームなどが行われた。
ちなみに同日、全国にあるタイトーのオフィス(札幌、仙台、厚木、名古屋、大阪、広島、福岡)でも『サマーフェスティバル(オフィス会場)』が開催された。
同日、新宿住友ホール会場内で『レトロ筐体展示会』を開催。1970~80年代に活躍した機械たちを展示し、メディア関係者を招待した。
一番人気は『ゆめ丸ジュニア』(1983年)。その他『ジュークボックス』(1970年代)、『ギターロボット弦遊』(1987年)、『スピードランナー』(1973年)、『ウエスタンガン』(1975年)、『インターセプター』(1976年)、『スペースインベーダー』(1978年)、『トップランディング』(1988年)、『電車でGO!』(1996年)などを展示。